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――既存光ファイバの伝送容量限界を克服するブレークスルー技術として期待――
日本電信電話株式会社は,光ファイバを伝搬する複数の空間モードを利用した,9,000kmにわたる光伝送実験に成功した.同距離は太平洋横断級に相当し,世界初となる.本成果は既存光ファイバの伝送容量限界を超える将来の大容量基幹光ネットワークの実現に寄与することが期待される.
現代の高度情報化社会を支える情報通信基盤として機能する基幹光ネットワークでは,光伝送媒体として単一コア単一モードの単一モード光ファイバ(SMF: Single Mode Fiber)が主に用いられてきた.しかし近年,増加を続ける膨大な通信需要がSMFの提供できる物理的な伝送容量限界を超えつつあるため,革新的な光伝送技術の研究開発が急務となっている.
複数の光の通り道を持つ新しい形態の光ファイバを用いて光信号の多重数を上げることで光ファイバ当りの伝送容量は拡大できる.この技術は空間分割多重技術と呼ばれ,SMFの伝送容量限界を克服する次世代技術として期待されている.
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