コラム 好奇心と人生と仕事

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Vol.104 No.10 (2021/10) 目次へ

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コラム 【Women in Science and Engineering】 好奇心と人生と仕事 Curiosity, Life and Work 山田亜紀子

山田亜紀子 正員 富士通株式会社未来社会&テクノロジー本部

Akiko YAMADA, Member (Future Society & Technology Unit, Fujitsu Ltd., Tokyo, 105-7123 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.104 No.10 pp.1113-1115 2021年10月

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1 は じ め に

 電子情報通信学会誌の読者は,いわゆる「理系」の方か,少なくとも「理系に興味がある」方だと思います.そのうち女性はどのくらいなのだろう? とふと考えました.肌感覚的に女性は少ないのだろうなという気がしていますが,実際のところはどうなのでしょうか.これに関し,2020年6月に日本学術会議から,理工学ジェンダー・ダイバーシティ分科会報告資料(1)が出ています.本報告によると日本での平成29年の理学分野での女性割合は14.2%,工学分野では10.6%と少なく,海外に比べて改善のスピードが緩慢だと指摘されています.大学から大学院,企業,アカデミアの研究者と進む中で減少していく傾向のことは,“リーキーパイプライン(水漏れパイプ)”と呼ばれており,例えば理工学系分野における教授の女性比率は他分野と比較して顕著に少なく5%前後となっています.本コラムでは自然科学への好奇心からリケジョと呼ばれるようになり仕事をする中で個人的に経験し考えたことをシェアしつつ,上述のリーキーパイプラインについて当事者目線で考えてみたいと思います.リケジョと言っても10人いれば10通りの経験があり,考え方も向かう方向も違うでしょう.あくまでも一人の例として見て頂けたらと思います.また,何らかの参考になれば幸いです.

2 気を遣わない,自然科学の明快さ


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