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Vol.104 No.4 (2021/4) 目次へ

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1から始めるJuliaプログラミング

進藤裕之,佐藤建太(著),“1から始めるJuliaプログラミング”,コロナ社(2020.4.17),A5判,定価(本体2,700円+税)

 Juliaは2012年に登場した比較的新しい計算機言語で,スクリプト言語のような使い勝手でありながら,コードを実行時に動的に生成するJITコンパイルによって高速な計算を実現する.配列の添字が0ではなく1で始まる,多次元配列の最内周添字が先頭に来る(CやJavaでは末尾)など,計算機科学者にとっては少し違和感のある仕様となっているが,強力なマクロや,Common Lispを彷彿とさせる汎関数によるオブジェクト指向など,計算機言語仕様としても見どころが多い.言語システムとしてはパッケージ管理システムが統合された近代的な機構を備えている.2018年にバージョン1.0がリリースされ,その高速性から注目を集めている.


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