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2020年度事業報告書
自 2020年4月1日~至 2021年3月31日
本会がコミュニケーションの夢とそれによって実現される豊かな未来社会に向けて挑戦し,革新的技術及びイノベーションを継続的に創出する学会として大きく飛躍することを目指し,以下の基本姿勢で活動を進めた.
1.広汎な知が交流する場を作り,新たな学術領域をひらく
2.社会課題の解決に貢献し,新たな社会のビジョンを作成する
3.技術倫理の向上に努め,社会に向けて発信する
本会の事業は,学会全体事業(以下,共通事業という),ソサイエティ及びグループ事業,支部事業の三つに大別されるが,以下のような取組を行った.
(1)幅広い知と融合と人材の育成,及び,会員サービス・運営の質の向上
2017年度から会員サービス向上,学会コンテンツ活用,事務局業務効率化等を実現する学会の情報システム全般の見直しを行い,関連システムの開発,機能拡充を進めてきた.今年度は,この成果を一層活用することで,広汎な知が交流する場を作り,新たな学術領域をひらき,会員サービスの更なる拡充を継続することを目指して,次のような施策を推進した.主な成果を以下に示す.
①新型コロナへの対応
6月に「コロナ後」の新たな電子情報通信技術の発展に向けてというタイトルで会長声明を発出した.また,会誌にウィズコロナ緊急連載の掲載を12月号から開始し,様々な領域のオピニオンリーダーに御自身の考える将来像,情報通信技術が新しい生活様式にどう貢献すべきか等を発信した.
②広汎な知の交流
広汎な知が交流し,新たな学術領域をひらき,社会課題の解決や新たな社会のビジョンについて,議論や意見交換ができる機会作りを促進した.そのために,研究会・大会等の魅力あるイベントを開催し,ホームページやメール,SNSを活用し幅広く案内,周知し,会員サービスの向上,人材育成,及び,新規会員の獲得を目指した.
③IEICE ICT Pioneersウェビナーシリーズの開始
本会がカバーするICTに関する技術分野において,10~20年以上にわたり活躍された,専門分野・領域の第一人者に,当該技術の現在,過去,未来を語って頂く,「IEICE ICT Pioneers Webinarシリーズ」を2020年6月からスタートした.既に8回実施し,毎回500名~1000名の聴講申込みを頂き,大好評である.
④ジュニア会員制度の導入
電子,情報通信分野に若い多感な時期から興味を持ってもらい将来のリーダ育成に貢献するため,本制度を2020年6月に創設した.Lineによりコラムや時季に関する情報の配信,総合大会でポスターセッションの実施等を行った.
③プラチナクラブの充実
40歳以上の会員を対象に,学会を自己実現の場に使え,人生を通した研究者・技術者としての充実感を高めるための場を提供する.今年度は10月に関西支部と連載で,コロナ禍のためオンラインとなったが,講演会,交流会を実施した.
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