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Vol.105 No.10 (2022/10) 目次へ

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 * 私自身の話で恐縮ですが,20年ほどAI/機械学習に関わる研究をしてきました.振り返ると,2000年代と2010年代は様相が一変し,深層学習の発展とともに2010年代から激動の時代となりました.2000年代から2010年代初頭にかけてはベイズの技術を使ってデータから潜在的意味を取り出すといった研究を行っていましたが,2010年代中盤に研究から離れ2010年代後半に戻ってきたときには深層学習に席巻され世界が一変し驚いたものでした.

 * 現在のAI/機械学習分野の面白いところは,コモディティ化が進行しつつ,同時に技術も発展しているところかと思います.コモディティ化により参入障壁が下がり激しい技術競争が行われている一方,技術のブラックボックスな部分に対する恐れが説明可能なAIなど信頼されるAIの需要につながっています.私の何となくの感覚にはなりますが,こういった激動の中でこそ,統計的学習理論など理論そのものにアプローチするか,理論に沿った研究を進めるか,いずれにせよ理論の大きな流れを意識して研究することが大事かと思っています.

 * 一方,システムとしてのAI/機械学習の側面もあります.本誌10月号の小特集は,機械学習を活用したネットワーク監視・予測・制御技術の最新動向です.AI/機械学習が解くべき課題として,適用して初めて分かる,データに依存した課題やシステム化する上での課題もあるかと思います.情報通信分野として,どこまでをAIシステム化しどこからは人間が担うのか,システムとしてのAI/機械学習の検討が進む一助となればよいと思います.

(編集特別幹事 黒川茂莉) 

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