ニュース解説 1,024個の堅ろうな分子センサを1チップに集積化――多種分子群を識別する小形・低消費電力センサの実現に期待――

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Vol.105 No.6 (2022/6) 目次へ

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◆今月のニュース解説

 1,024個の堅ろうな分子センサを1チップに集積化

 ――多種分子群を識別する小形・低消費電力センサの実現に期待――

 1,024 Integrated Robust Molecular Sensors on a Chip: Small and Low Power Consumption Sensors to Identify Various Molecules

1,024個の堅ろうな分子センサを1チップに集積化

――多種分子群を識別する小形・低消費電力センサの実現に期待――

 東京大学及び慶應義塾大学の研究グループは,共同で1,024個の堅ろうな金属酸化物ナノ薄膜分子センサを1cm2以下の面積に集積化したセンサアレーチップを開発し,1cm2以下の領域における空気中の分子の濃度分布を可視化することに成功した.

 空気などの気体に含まれている分子(揮発性分子群)を電気信号として検出する分子センサは,ヘルスケアや食品管理,農業・工業生産管理といった幅広い応用分野で注目を集めている.検出対象となるガスには数十から数百種類程度の分子が含まれていることから,これらのガスの検知には多数のセンサを集積化する必要がある.


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