特集 4-7 東京2020大会におけるプロジェクションマッピングの活用

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Vol.105 No.8 (2022/8) 目次へ

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4.イノベーションプロジェクト・イノベーション施策

特集 4-7

東京2020大会におけるプロジェクションマッピングの活用

Utilization of Projection Mapping in the Tokyo 2020 Games

大丸惠史 水島哲郎 市川正毅 松木大三郎 坂西保昭

大丸惠史 市川正毅 松木大三郎 坂西保昭 パナソニックコネクト株式会社メディアエンターテイメント事業部

水島哲郎 パナソニックコネクト株式会社メディアエンターテイメント事業部

OOMARU Yoshihisa, MIZUSHIMA Tetsuro, ICHIKAWA Masaki, MATSUKI Daizaburo, and SAKANISHI Yasuaki, Nonmembers, Media Entertainment Business Division, Panasonic Connect Co., Ltd.

電子情報通信学会誌 Vol.105 No.8別冊 pp.1010-1014 2022年8月

©電子情報通信学会2022

abstract

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では,開閉会式や競技の演出のため,プロジェクタによるプロジェクションマッピングを活用し,大会を鮮やかに彩った.本稿では,開閉会式及び陸上競技の演出を行った国立競技場を中心にその技術及び取組みを紹介する.

キーワード:プロジェクタ,プロジェクションマッピング,東京2020

1.は じ め に

 パナソニックはバルセロナ1992大会での放送機材の納入から始まり30年もの間,最新の映像・音響技術でオリンピック・パラリンピックをサポートしてきた.プロジェクタを用いて空間や物体に映像を投写し,重ね合わせた映像により様々な視覚効果を与えるプロジェクションマッピングについては,ロンドン2012大会をスタートにリオデジャネイロ2016大会,平昌2018大会の開閉会式へ提供した.またその演出性の高さ,競技を実施するフィールドへの直接的な映像演出が可能な特徴を生かし,開閉会式にとどまらず競技会場に対してもプロジェクションマッピングを提供してきた.

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下,東京2020大会)においても,複数の競技会場へのプロジェクションマッピングを提供し,その活用の場を広げた.本稿では,開閉会式,陸上競技の演出を行った国立競技場(オリンピックスタジアム)におけるプロジェクションマッピングを中心に,東京2020大会における技術及び取組みの紹介を行う.図1は,国立競技場のパラリンピック開会式のプロジェクションマッピングの様子となる.


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