特集 5-7 外形監視による重要サイトへのサイバー攻撃の影響分析

電子情報通信学会 - IEICE会誌 試し読みサイト
Vol.105 No.8 (2022/8) 目次へ

前の記事へ次の記事へ


5.サイバーセキュリティ

特集 5-7

外形監視による重要サイトへのサイバー攻撃の影響分析

Impact Analysis of Cyberattacks to the Critical Sites by External Monitoring

須藤年章

須藤年章 NTTコミュニケーションズ株式会社情報セキュリティ部

SUDOH Toshiaki, Nonmember, Information Security, NTT Communications Corporation.

電子情報通信学会誌 Vol.105 No.8別冊 pp.1051-1053 2022年8月

©電子情報通信学会2022

abstract

 大規模な国際イベント時には,様々な意図を持った攻撃者によるサイバー攻撃が現実世界からネットの世界に至るあらゆる場所においてあらゆる形で発生し,イベントそのものや関係者に大きな影響を与える.攻撃対象は直接的なイベント環境に限らず,開催国の重要サイト,開催自治体,スポンサーその他の関連企業,また交通,通信,電気などの様々な重要インフラなど多岐にわたる.本稿では,東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会関連サイトに対する外形監視とその結果について分析し,効果的な監視方法について考察する.

キーワード:東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会,ネットワーク管理,セキュリティ,死活監視,ポートスキャン

1.は じ め に

 システムの稼動状況や品質を監視するためには,ログ分析等の受動的な手法よりも外部から能動的にユーザ目線で確認を行う外形監視を実施する方が効率的である.サイバー攻撃の被害や影響を検出する場合にも同様である.今回は以下の二つのシステムによる監視結果について考察する.

 (1)分散形外形監視システムによる重要サイト監視

 (2)広域スキャンシステムによるポートスキャン


続きを読みたい方は、以下のリンクより電子情報通信学会の学会誌の購読もしくは学会に入会登録することで読めるようになります。 また、会員になると豊富な豪華特典が付いてきます。


続きを読む(PDF)   バックナンバーを購入する    入会登録

  

電子情報通信学会 - IEICE会誌はモバイルでお読みいただけます。

電子情報通信学会誌 会誌アプリのお知らせ

電子情報通信学会 - IEICE会誌アプリをダウンロード

  Google Play で手に入れよう

本サイトでは会誌記事の一部を試し読み用として提供しています。