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5.サイバーセキュリティ
Find Evil-Know Normal
――内外からの東京2020大会Threat Hunting――
Find Evil-Know Normal: Tokyo 2020 Games Threat Hunting from Internal and External Perspectives
利用者や利用機器が開会直前から大幅に増える東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会においては,その変化に応じてシステムの脅威も多様になる.また,セキュリティソリューションにより厳密に管理できるシステムと,インターネット接続のみを提供するシステムが混在する.このような環境において被害の発生・拡大を防ぐため,内外の多面的な観点で行ったネットワーク内部のログ解析ベースとインターネット接続点におけるトラヒック解析ベースのThreat Huntingの事例を解説し,今後の展望を考察する.
キーワード:Threat Hunting,ログ分析,トラヒック分析,インテリジェンス
“Find Evil-Know Normal”(1)は,ネットワーク機器や端末,様々なセキュリティ対策のあらゆるログや,収集しているインテリジェンスを用いて,横断的・複合的に脅威を探すThreat Huntingを行うと,真に実感する言葉である.影響度の高い攻撃は対象組織に特化したツールや手法を用いて,対象組織に依存したぜい弱性が狙われるため,公開情報や単純なIoC(Indicator of Compromise)では高い効果が望めない.
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