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Vol.105 No.8 (2022/8) 目次へ

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 * 本8月号小特集は「5G/Beyond 5Gを実現する技術―フロントエンドデバイスから仮想化まで―」と題し,5G/Beyond 5Gの実現に向けて,基地局,フロントホール・バックホール,コアネットワークにおけるデバイス,ハードウェア,及び仮想化技術を活用した最新の開発動向や今後の展開について解説しております.是非,御一読下さい.

 * 私事ですが,会社から仕事用に携帯電話を貸与されているのですが,この4月に5G通信対応のものになりました.余り気にしていなかったのですが,どうやら自宅の中で4G通信と5G通信の切替えが発生しているようです.外寄りの日当たりの良い部屋(子供部屋)で使用した場合は5G通信になるのですが,内側の暗い小部屋(私の作業部屋)の場合は4G通信になっていることに気付きました.これは5G通信の周波数特性によるものでしょうか.(日当たりの悪い場所に押し込められた以外にも,失っていたものがあったとは気付きませんでした.)そこで,部屋間の格差を認めたくなかったために,どの程度速度差があるか試してみることにしました.実験条件ですが,同一の5G通信対応端末で(仕事用の携帯電話ですが,これも仕事の一つとして許される使用範囲であると信じて),5G通信@子供部屋と4G通信@私の作業部屋で,通信測定サイトにアクセスしてアップロード(UL)とダウンロード(DL)速度を測定しました.なお,今回は「5Gピクト問題(誌面の都合上,詳細は割愛致しますが,“5G”と表示されても4Gで通信している場合があるようです)」につきましては考慮せず,単純にアンテナマークが5Gか4Gになっているかで,5G通信or4G通信と判断し測定しました.下の表に昼(15時)と夜(23時)にそれぞれ3回測定した際のUL,DLの平均値を記します.不幸にも時間帯によっては2倍近くの差が出ており,部屋間に格差があることが分かり少し悲しい気持ちになりました.

 * 今回の私の家における部屋間の格差は微々たるものでしたが,まだまだ居住地域における通信環境に格差があります.この差がディジタルデバイドを生じさせて,教育や職業などの格差につながる可能性もあると言われております.5G/Beyond 5Gをはじめ,今後のICT技術によりあらゆる格差を解消できることを祈っております.

(編集特別幹事 服部恭太) 

測定結果


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