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――大規模半導体量子コンピュータ実現に向けて――
理化学研究所の研究グループは,オランダ・キューテックと共同で離れた半導体量子ビット間における量子もつれ操作の実証に成功した.半導体量子ドット中の電子スピンを用いた量子コンピュータは,既存の集積回路技術と相性が良く,大規模量子コンピュータの実装に適していると考えられている.量子計算では二つの量子ビット間の量子もつれ操作が重要な役割を果たす.これには量子ビット間の結合の制御が必要だが,この結合は量子ビットが最近接の量子ドットにあるときのみ有効に働くため,量子コンピュータを実装するには多数の量子ビットを密に並べる必要がある.量子ドットの大きさは100nmほどだが,この寸法の量子ビットを多数制御するための電極配線を作製することや,制御信号のクロストークを避けることは困難であるため,量子ビットを疎に配置して操作するための長距離結合技術の開発が大規模化に向けた大きな課題となっていた.
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