ニュース解説 月・地球間の長距離光通信を想定した高感度センサ開発

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Vol.107 No.10 (2024/10) 目次へ

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最近の新聞等で報道された技術情報を深める ニュース解説

月・地球間の長距離光通信を想定した高感度センサ開発

 (株)ワープスペースは,JAXAから受託した月・地球間の長距離光通信に必要な高感度捕捉追尾光センサの開発業務を完了した.この業務を通じてセンサの高感度化に成功し,捕捉追尾精度の向上が期待されている.本技術は,月・地球間の約40万kmの通信を光無線で成立させる上で必須であり,今回の成果は重要なマイルストーンの一つである.

 この受託開発の背景には,アルテミス計画を中心とした各国の月圏技術競争がある.特に有人計画に関連する部分が注目されており,月面活動の信頼性向上が重要な要素となっている.月面の有人活動を地球側から支援するためには,高速かつ安定した双方向通信が必要不可欠であり,高い伝送効率をもつ光通信技術は世界的に注目されている.


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