編集室

Vol.107 No.3 (2024/3)　目次へ

編集室

　＊　今月号は1200号記念特集号です．

　＊　電子情報通信学会ホームページで会誌のバックナンバーを確認してみると第1号は1917年となっていました．1917年と言えば日本は大正時代，世界では第1次世界大戦の最中ということなので，これは相当昔に感じます．その後の第2次世界大戦，戦後の高度経済成長といった激動の時代を経て今に至るわけで，これはいろいろと考えさせられるものがあります．

　＊　本号では若い方々に100年後の未来予想図について考えて頂いたわけですが，はて自分が小さい頃はどんなことを考えていたのかなと思いました．小学生のときに東京で開催された宇宙科学博覧会に行き，月の石やロケットを見学し，将来の宇宙開発を想像しわくわくした記憶があります．日本の半導体産業や自動車産業も急速に力をつけ米国に追いつき追い越せで未来は前途洋々といった感じだったと思います．その後の様々な出来事を経た結果，科学技術への信頼，期待感は残念ながらその当時より低下していると感じます．しかし，本号でいろいろ提案して頂いたように人類の幸福のために科学技術が貢献できることはまだ多々あると思います．その実現のため，若い方々がその能力を育み，大いに活躍していくことを願ってやみません．

（編集特別幹事　山脇大造）

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