ニュース解説 光ファイバ伝送路の状態を測定器なしでエンドツーエンドに可視化する技術を開発し,世界初,世界最高精度でのフィールド実証に成功――光ネットワークの設計や保守の時間を大幅短縮可能に――

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Vol.108 No.2 (2025/2) 目次へ

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最近の新聞等で報道された技術情報を深める ニュース解説

◆今月のニュース解説

光ファイバ伝送路の状態を測定器なしでエンドツーエンドに可視化する技術を開発し,世界初,世界最高精度でのフィールド実証に成功

 ――光ネットワークの設計や保守の時間を大幅短縮可能に――

 Worlds First and Most Accurate Field Demonstration of End-to-end Visualization of Fiber-optic Link without Measuring Equipment: Enabling Rapid Optical Network Operations and Maintenance

大規模言語モデル(LLM)の信頼性を向上するハルシネーション対策機能の開発

 ――ミッションクリティカル業界へのLLM活用を目指して――

 Development of Anti-hallucination Function to Improve Large Language Model(LLM)Reliability: Toward Applying LLM to Mission Critical Industries

グローバル規模の量子暗号通信の実現に向けた「大規模量子鍵配送ネットワーク制御技術」と「量子鍵配送高速化技術」を開発

 Development of “Large-scale Quantum Key Distribution Network Control Technology” and “High-speed Quantum Key Distribution Technology” toward Realizing Global-scale Quantum Cryptography Communications

光ファイバ伝送路の状態を測定器なしでエンドツーエンドに可視化する技術を開発し,世界初,世界最高精度でのフィールド実証に成功

――光ネットワークの設計や保守の時間を大幅短縮可能に――

 日本電信電話株式会社(NTT)は,光ファイバ伝送路の状態を測定器なしでエンドツーエンドに可視化する技術を開発し,世界初,世界最高精度でのフィールド実証に成功した.本技術により,光ファイバ伝送路全長にわたる光信号パワーを光ネットワークの端点に設置されている光トランシーバから僅か数分で可視化することができ,光パス設計や保守にかかる時間を大幅に短縮できる.

 光ファイバ通信において,光パワーは光信号対雑音比や光ファイバ非線形干渉量を決定する主要因であり,伝送容量や伝送距離を左右する重要な物理パラメータである.従来,光パワーや光ファイバの試験にはOTDR(Optical Time Domain Reflectometer,光時間領域反射計)や光パワーメータなどの専用測定器を用いた測定が主であった.これらの専用測定器は一般に高精度,高分解能である一方,全ノードに測定器を設置する必要があり,場合によっては専任技術者による現地測定が必要となるためネットワークの設備投資や運用コストの増大につながっていた.


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