学生会だより Z世代向け「タイパ」な学生会活動のあり方に向けて

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Vol.108 No.5 (2025/5) 目次へ

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学生会だより Z世代向け「タイパ」な学生会活動のあり方に向けて 関西支部

1.は じ め に

 関西支部は,大阪,京都,奈良,滋賀,和歌山,兵庫の2府4県に所在する組織に所属する学会員で構成され,学生会はその中の下部組織として,各府県の大学,高等専門学校の学生員によって構成されています.学生会の運営は,17の大学,高等専門学校に所属する36名の学生から構成される幹事会により運営され,それを幹事会選出機関の顧問(関西支部運営委員)が支援するという体制です.ここでは主に関西支部での2024年度の活動について御紹介します.

 大学,高等専門学校等による多少の違いはあるものの,学生員の構成メンバは主に研究室所属の学生であり,すなわちおよそ学部4年生以降,及び大学院生(博士前期,博士後期)となります.その多数の学生が2000年以降生まれとなる2024年度は,まさにZ世代の核となる年齢層であると言えるでしょう.Z世代はしばしばディジタルネイティブ世代とも言われ,多様な価値観を受け入れ,個々が自分らしさを主張できる世代であるとも言われています.また,その代表的な価値観の一つとして,しばしば「タイパ」という言葉が用いられています.これは「タイムパフォーマンス」の略であり,時間的効率性とも呼ばれ,高い機動力を持って迅速に結果・効果を出すことをより評価する傾向があるとも言われています.

 2020年に世界で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症では,多くの対面での社会活動が大きく制限され,学会活動においても大会,研究会の中止や自粛,完全オンライン実施がなされてきました.新型コロナウイルス感染症は2023年5月から5類感染症へと移行し,我々も「アフターコロナ時代」と称して,従前の活動形態に完全に戻すのではなく,オンラインの手軽さ,利便性の高さと対面による対話,コミュニケーションの深化と人間関係構築,コミュニティ形成の重要性をうまく併用した,新しい活動を模索してきました.2023年度は学生会顧問の宝田先生(関西大学)を中心に「アフターコロナにおける学生会のコミュニティ再構築」と称し精力的に活動され,学生会の主な活動についてはほぼコロナ前と同水準の関係者数まで戻ってきました.これは,宝田先生をはじめ2020~2023年度まで御担当頂いた顧問,幹事の皆さんの並々ならぬ御尽力の賜物であることは言うまでもなく,ここに改めて心からの敬意を表したいと思います.


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