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速報 総合大会2025
――人の知的な交流が技術を創る――
総合大会は,電子情報通信学会における最大の学術講演会であり,毎年,学生や企業・大学の技術者,研究者が一堂に会し,活発な議論を交わす場となっています.本大会では,多くの研究仲間と効率的に交流できるだけでなく,新たな出会いや共同研究のきっかけが生まれる貴重な機会となります.
今回の総合大会は,2025年3月24日(月)から28日(金)にかけて,東京都市大学世田谷キャンパスにて開催されました.「人の知的な交流が技術を創る」を大会テーマに掲げ,研究者同士の交流や新たな協力関係の構築を促進する場となることを目指しました.知的なコミュニケーションを通じて,新たな共同研究の機会が生まれることを期待し,企画・運営がなされました.
今大会には,2081件の講演と1768人の聴講者が参加しました.新型コロナウイルス感染症の影響によりオンライン開催が続いた時期を経て,対面での大会が再開され,研究仲間との直接的な交流や新たな出会いの重要性が改めて認識されました.このような大規模な学術講演会がもたらす意義の大きさが,今大会を通じて再確認されたと言えるでしょう.
本稿では,本大会の実施状況について速報致します.本大会に関連する一部のイベントや企画の詳細については,本会の会誌で別途報告される予定です.そのため,本稿ではそれらの詳細には踏み込まず,大会の全体概要をお伝えします.大会のスローガン「人の知的な交流が技術を創る」の下,多くの参加者が交流を深めた本大会の様子を,開催校の視点から御紹介します.
今回の総合大会が開催された東京都市大学世田谷キャンパスは比較的コンパクトで,1号館,7号館,2号館,6号館を中心に実施されました(図1).1号館では主に一般セッションが行われ,3階ではインダストリアルセッション及びランチョンセミナーが開催されました.7号館では,1階のTCUホールにてプレナリーセッションや企画セッションが開催され,また,1階エントランス付近のオープンスペースのイマジンゾーンでは企業展示が行われました.更に,大教室を挟んで反対側のオープンスペースのクリエイティブゾーンでは,GlobalNet Workshop,ジュニア&学生ポスターセッション,Welcome Partyなどのイベントが実施されました.2号館及び6号館では,大教室を使用して企画セッションが行われました.昼食は7号館1階のカフェや9号館の食堂でも提供され,7号館を中心に,2号館,1号館,9号館,6号館へと多くの参加者が行き交い,活発な交流が見られました.
東京都市大学は2011年にも開催予定地となっていましたが,開催前週の金曜日に発生した東日本大震災の影響により,やむなく中止となりました.そのため,今回の開催にあたり,開催校の実行委員会のメンバーは深い感慨を抱きながら準備・運営に取り組みました.
本大会では,興味深い企画セッションと公募セッションを全日程にわたって配置し,参加者が関連するセッションに継続的に参加しながら,より深い議論ができるよう工夫しました.加えて,GlobalNet Workshop,ジュニア&学生ポスターセッション,Weclome Party,プレナリーセッション,懇親会,ランチョンセミナー,インダストリアルセッション,企業ツアー,スポンサードセッションなどのイベントや企業展示など多彩なプログラムが企画され,学術的な交流のみならず,産業界との連携やキャリア形成の機会も提供されました.
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