EiC 国際連携の未来を開く――第5回GlobalNet Workshop開催報告――

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Vol.108 No.6 (2025/6) 目次へ

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国際連携の未来を開く

――第5回GlobalNet Workshop開催報告――

Shaping the Future of International Collaboration

国際委員会委員長 大橋弘美

1.過去最大の参加者数と多国籍性の拡大

 2025年3月24日(月),東京都市大学世田谷キャンパスにて,第5回GlobalNet Workshop(GNW)が盛大に開催されました.本号冒頭の高田副会長による巻頭言にあるように,本ワークショップは,国内外の若手研究者が一堂に会し,学術的な議論と国際的ネットワークの構築を目的に回を重ねるごとに発展を続けています.今回は15か国,16機関から90件の講演申込があり,前回比134%の増加という過去最大規模となりました.日本からの発表は全体の約4割にとどまり,GNWの国際的な広がりを強く印象付ける結果となりました.

 これまでの開催実績を振り返ると,第3回(2024年3月,広島)では9か国57件,第4回(2024年9月,埼玉)では12か国67件の講演申込があり,GNWが着実にその影響力を拡大しています.この成長は,若手研究者の積極的な参加と,GNWが提供する学術的・交流的価値の高さを物語っています.

2.発表内容の向上と新たな試み

 今回のGNWでは,従来のポスターセッションに加え,全講演者が1分間で研究の要点を英語で紹介する「Flash Presentationセッション」を新設しました(図1).短時間で研究の魅力を伝えるこの形式は,参加者の関心を引きつけ,ポスターセッションでの議論を一層活発にする効果がありました.発表者にとっても,要点を端的に伝えるトレーニングの場となり,今後の国際学会発表に向けた貴重な経験となりました.

図1 講演者全員参加のFlash Presentationの様子

 また,ポスター発表の質も回を追うごとに向上しており,特に留学生を中心に優れた発表が多数見られました(図2).GNWが若手研究者にとって,国際的な発表経験を積む絶好の場として機能し始めていることを実感しています.


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