はじめに

　電子情報通信学会では，長年にわたり本会を支え続けて下さった会員の皆様への感謝と敬意を表することを目的として，2024年から「長期継続会員表彰」制度を新たに設けました．この表彰は，在籍年数が50年，40年，30年，20年に達した会員の皆様を対象とし，学術・技術の発展及び学会活動への長年の御貢献に感謝の意を示すものです．

　今回はその中から代表の方々に，本会や電子情報通信分野への思い，これまでの歩み，そして未来へのメッセージをお寄せ頂きました．長年にわたる御経験や御見識から語られる言葉の一つ一つには，若い世代への貴重な示唆と励ましが込められています．

　本会の発展を共に築いてこられた長期継続会員の皆様に，改めて心より感謝申し上げるとともに，今後も末永く御指導・御支援を賜りますようお願い申し上げます．

長期継続記念ピンバッジ（左から20 年，30 年，40 年，50 年）

「長期継続会員（50年）の代表者表彰を受けて」

安田　豊（元KDDI）

　電子情報通信学会から，今年（2025年）の定時社員総会での長期継続会員（50年）代表者表彰という思わぬ連絡を頂き，そういう表彰があることを知らなかったので，びっくりしました．ともあれ，「せっかくのお話なので是非出席しなければ」と，当日の予定を変更して，長期継続会員の20年，30年，40年の代表者表彰の方々とともに，総会とその後の懇親会にも参加させて頂きました．多くの懐かしい方々にもお会いしましたが，やはり学会に入って50年もたつと，様々なことが思い出されて感慨深いものがありました．

　私は，1975年にKDDに入社して，研究所（現在のKDDI総合研究所）で衛星通信関係の研究生活を始めたときに，当時の電子通信学会の会員になったと記憶しております．その後，15年間の研究所時代，そして本社に異動してからも，ずっと学会会員として，専門論文誌の特集号や会誌などへの寄稿を含めて，総合全国大会などにも適宜参加させて頂きました．

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