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Vol.109 No.1 (2026/1) 目次へ

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 新年明けましておめでとうございます.昨年は,米国のトランプ大統領の誕生とその関税政策,国内では初の女性総理大臣の誕生と,それに伴う連立政権の組換えがあり,政治・経済共に目まぐるしく変わった一年でした.今年が政治・経済共に平穏な年になることを願っております.

 さて,昨年6月に就任の挨拶をさせて頂いた際,私は本会の未来戦略として,「グローバル化」,「ステータス向上」,「サスティナブルな運営」の三つのテーマを掲げました.ここでは,その中で特にグローバル化の進展状況についてお伝え致します.

 まず,フラグシップ国際会議についてですが,通信ソサイエティが2020年から主催してきたICETC(International Conference on Emerging Technologies for Communications)は,今年11月に初めて海外の台北にて開催される予定です.この海外開催により,更に国際的な展開と発展が期待されます.また,基礎・境界ソサイエティでも,初の研究会横断型の国際会議であるESS Symposiumが沖縄で開催される予定です.その他のソサイエティでもフラグシップ国際会議に向けた検討が進んでおり,更なる国際化が進行しています.他方,研究会の海外開催も着実に進んでおり,今年もニュージーランド,台湾,インドネシア等で幾つかの研究会が開催予定です.

 次に,多言語翻訳プラットフォームに関してですが,昨年半ばにアクセス数が2032年度の目標である32,500件/月を達成しました.また,長期目標である2028年度のIF(インパクトファクター)1.0超えに向けても継続した取組みを進めています.多言語化の重要性については,次の2点が挙げられます.第1に,本会はこれまでに4万編を超える和文論文を所蔵していますが,これらの価値ある論文が国内での活用にとどまっています.第2に,年間約1万件に及ぶ研究会発表の多くが和文で書かれており,和文論文が圧倒的に多く読み書きされています.これらを踏まえると,和文論文誌や技術研究報告も多言語翻訳プラットフォームに載せることで,本会のほぼ全ての研究成果を全世界に提供できることになります.これにより,会誌,論文誌,技術研究報告を海外会員が母国語で読めるようになり,フラグシップ国際会議や研究会の海外進出によって海外会員の発表機会が増加すれば,海外会員に本格的なサービスを提供できるようになります.そして,それが海外会員の増加へとつながるでしょう.

 また,グローバル化を進めるための論文誌強化策として,IFの向上を目指し,Survey, Review, Tutorialのみを掲載する新しい論文誌の発行を検討しています.更に,高いIFを持つ他学会の論文誌において,各論文の引用論文件数が本会の論文誌の倍以上であることに着目し,引用論文数を増やすための施策も検討中です.

 更に,アジア諸国の情報通信関連学会との連携も視野に入れており,将来的には共同ワークショップの開催や,関連学会の会誌や論文誌を多言語翻訳プラットフォームに取り込むことで,各国学会との相互協力を深め,共に発展していきたいと考えています.

 新しい年も,会員の皆様には引き続き学会活動への御参加と御支援を賜りますようお願い申し上げます.


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