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Vol.109 No.2 (2026/2) 目次へ

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海外セクションとの1on1実施を通して

Insights from 1-on-1s with International Sections

調査理事足立朋子

 本会の調査理事の職務は何でしょうか.英語では,「Director, International Coordination and Publicity」と表記されており,こちらの方が分かりやすいかもしれません.国際連携と広報活動,すなわちグローバルな本会のプレゼンス向上を推進する役割です.国際連携を進めるには,本会に何が期待されているのか,そして現在の立ち位置を把握することがまずは重要です.近年,本会を取り巻く環境や状況は大きく変化しており,それに伴い本会の立ち位置も変化しているはずです.その上で,本会をどのような立ち位置に導きたいのか,改めて考える必要があります.

 これまでは,海外セクションから活動状況の報告や意見・要望を受ける機会は,年1回開催されるAll Sections Meetingのみでした.しかし,なかなかそこから意見集約や新しい施策の検討が進められていないということで,2025年4月から,海外セクションと日本側との1on1ミーティングを開始しました.本会国際委員会委員長の高田副会長(学術強化担当)に多くを頼り切っている状況ですが,この巻頭言を執筆時点でインド,ベトナム,インドネシア,マレーシア,ヨーロッパ,シンガポールの各セクションと順次実施しており,1年以内に全セクションとの実施を目指しています.All Sections Meetingのようなフォーマルな場ではなく,少人数での実施ですし,何より高田副会長の和やかなファシリテーションが海外セクション参加者(そして私自身)の心理的安全性を高めていると感じます.オンラインでかつ30分という限られた時間の中ではありますが,各海外セクションの状況や課題,また本会に期待することを,より直接的に歯に衣を着せず聞くことができ,本会の現在の立ち位置を理解する上で非常に貴重な機会となっています.現在は各国・地域にローカルな学会コミュニティが存在し,それらの活動も活発です.国際連携の在り方については,多様性の観点を従来の捉え方から一歩進めて,各国・地域のローカルな学会コミュニティと共存・共栄する方向性を探っていく必要があることが見えてきました.そのためには,単純に普遍的で一般的な期待に応えようとするのではなく,本会ならではの期待に応えることが重要と考えます.本会の技術分野の裾野の広さや分野横断的な活動が,異なるバックグラウンドの人々を結び付ける場として機能しているという指摘があり,それを丁寧に拡大していくことが取組みの一つとしてありそうです.一方で,多言語プラットフォーム,英語ウェビナー,Distinguished Lecturer制度,会議共催支援など,意外に本会サービスが十分に認知されておらず,利用が進んでいない状況も明らかになり,非常にもったいなく感じています.各セクション代表には1on1の場でもちろんこれらのサービスを御案内していますが,根本的に海外会員や,将来的に海外会員となり得る方々にリーチできる,時代に合ったスマートな周知方法を実施する必要があると感じています.


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