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――従来の10分の1の環境エネルギーで動作可能に――
安全・安心な社会の実現,少子高齢化への対応,インフラ老朽化の対策などの社会のニーズに応える上で,センシング技術の活用が効果的であると考えられる.しかしながら,多数のセンサを設置し,無線で情報を収集するシステムを構築する場合,電池交換などのメンテナンスの負担が大きく,普及の障害となっている.そこで日立製作所では,微小な環境エネルギーを効率的に収集する回路を開発し,そのエネルギーのみで作動する無線センサ端末を開発した.
例えば,太陽光を用いた環境発電では,電池交換を不要とした無線センサ端末は既に実用化されているが,屋外に適用シーンが限定される.一方,屋内の照明光は,太陽光と比較して微小なエネルギーしか得られないため,センサ端末に搭載可能な数cm程度の発電素子では,数µW~100µW程度の発電量しか得られず,無線センサ端末を安定動作させることは難しかった.
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