古井貞煕氏

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Vol.100 No.3 (2017/3) 目次へ

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 本会名誉員の古井貞煕先生が平成28年度文化功労者として顕彰されました.本会にとっても大変名誉なことで,先生に心からお祝いを申し上げます.

 先生は,ほぼ半世紀にわたって一貫して,音声認識,話者認識,音声合成などの音声工学の基礎研究に従事され,この分野の発展に多大なる貢献をされてきました.先生は,1968年に東京大学工学部計数工学科を卒業,1970年に同大学院修士課程を修了された後,日本電信電話公社(現 NTT)電気通信研究所に入社され,音声研究を本格的に開始されて,1978年に東京大学から工学博士の学位を授与されました.1978年から1979年に掛けて米国ベル研究所に客員研究員として滞在された際に,音声の基本的表現法「動的ケプストラム」を提案されましたが,その方法は今も世界中の音声認識システムで使われています.1986年にはNTT基礎研究所第四研究室長,1989年にはNTTヒューマンインタフェース研究所音声情報研究部長,1991年には同研究所古井特別研究室長に就任され,NTTを軸に音声研究を先導されました.音声工学に関する専門書を何冊も執筆されていますが,特に1985年に発刊された「ディジタル音声処理」(東海大学出版会)は,1989年には「Digital Speech Processing, Synthesis, and Recognition」(Marcel Dekker Inc.)として英訳版が,2000年にはそのSecond Editionが発刊されて,これまで国内外の多くの音声研究者の必読書として利用されてきました.


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