特集 1-7 研究教育機関と企業におけるダイバーシチの現状

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Vol.101 No.5 (2018/5) 目次へ

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1. 働き方改革に対する取組み

特集 1-7

研究教育機関と企業におけるダイバーシチの現状

The Current State of Diversity in Japanese Research and Educational Institutions and Companies

松嶋智子 トドルカ アレクサンドロバ

松嶋智子 正員 職業能力開発総合大学校能力開発院基盤ものづくり系

トドルカ アレクサンドロバ 早稲田大学理工学術院国際教育センター

Tomoko K. MATSUSHIMA, Member (Faculty of Human Resources Development, Polytechnic University, Kodaira-shi, 187-0035 Japan) and Todorka ALEXANDROVA, Nonmember (Faculty of Science and Engineering, Waseda University, Tokyo, 169-8555 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.101 No.5 pp.448-451 2018年5月

©電子情報通信学会2018

1.は じ め に

 多様な人材が,それぞれの組織で,能力を生かしつつ活躍できるような社会が望まれている.性別,人種,年齢,障がいの有無等で人材を区別することなく,多様な人材を積極的に活用することを「ダイバーシチ」と言うが,女性,外国人,障がいのある人,高齢者等に対して単に雇用枠やポストを用意して目標採用数を達成するだけでなく,働き方の仕組みを変えて,過度な負担なく働ける環境やスキルアップ等の機会を提供することが重要である.

 日本においても,企業や公的機関,大学等で,ダイバーシチの取組みが推奨されている.特に,女性の就労をサポートする法律や制度は,この30年ほどの間に改善され(1),それに伴い女性の就労に対する人々の考え方も変化した.現状が十分であるとは言えないが,社会における女性の登用は以前に比べて増えている(2),(3).しかし,工学系の研究教育機関や企業に注目した場合,女性の研究者や技術者はまだ少なく,教授や管理職の比率も低い(4),(5).また,各大学は留学生を増やす努力をしているが,その一方で大学等における外国人教員の数は十分とは言えない.

 本稿では,筆者ら自身の体験を基に,工学系の研究教育機関や企業における女性や外国人の研究者や技術者を取り巻く環境について述べ,今後の期待とともに筆者らの考えを述べる.

2.女性及び外国人女性研究者の現状

 近年は,企業だけでなく,大学や研究機関においてもダイバーシチや男女共同参画を推進する部署が設置されている.筆者の一人は,女性研究者として企業の研究所に勤めた後,現在は大学教員となっている.また,もう一人の筆者は,日本で博士号を取得し,現在は日本の大学で教べんを取る外国人女性研究者である.ここでは,筆者らの簡単な経歴とワークスタイルを紹介する.


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