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原島 博
いつの時代も工学は文化創造学だった!
工学には二つの顔がある.一つは応用理学としての工学であるが,これは工学を方法論で定義している.一方で工学の目的は人の生活水準を向上させることであり,この立場から工学を定義すると,人間学,文化創造学となる.更には近代において工学は,工業生産学として発展してきた.それは,その時代において物質的な文化の創造が重要であり,それを工業が担ってきたからであるが,時代は変わりつつある.これからは,心の豊かさをもたらす文化を目指す工学,そして人々の創造的生活を支える工学として発展することが望まれる.
原島先生。たいへん示唆に富む記事ありがとうございます。理工系も、だんだんこのような分野に関心が出てきています