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竹下秀俊
シニアにできる科学の未来に向けて!
日本の高度成長を支えた企業の技術者が,定年後手持ち無沙汰に毎日を過ごし,生きがいや楽しみが感じられる機会を失っている.そこで,子供の科学離れ,理工系離れの解決策の一助とすべく,ボランティアで子供科学教室の開催の機会を得たことで,多くの感動を得,楽しい時間を過ごすことができたので報告する.子供が興味を持って工作しているときの真剣な目,自分で物を作り,作ったものが動いたときの喜びの顔は格別であり,忘れられない.また科学教室後に開催した懇親会での,ボランティア参加の学生とのおしゃべりも楽しい一時である.
一人でも多くの子供が科学に興味を持って育っていき,日本の科学技術の発展に貢献する人材を輩出できるよう,一人でも多くのシニアの方が科学教室を開催して,非日常の感動を得ることを願ってやまない.