小特集 3. 航空機・船舶向けブロードバンド衛星通信

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Vol.102 No.12 (2019/12) 目次へ

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新たな展開を見せる衛星通信・放送・応用技術

小特集 3.

航空機・船舶向けブロードバンド衛星通信

Broadband Satellite Communications for Aircraft and Ships

辻 宏之 高橋 卓 夏目耕一

辻 宏之 正員:シニア会員 国立研究開発法人情報通信研究機構ワイヤレスネットワーク総合研究センター

高橋 卓 正員 国立研究開発法人情報通信研究機構ワイヤレスネットワーク総合研究センター

夏目耕一 三菱電機株式会社通信機製作所

Hiroyuki TSUJI, Senior Member (Wireless Network Research Institute, National Institute of Information and Communications Technology, Koganei-shi, 184-8795 Japan), and Takashi TAKAHASHI, Member(Wireless Network Research Institute, National Institute of Information and Communications Technology, Kashima-shi, 314-8501 Japan), and Koichi NATSUME, Nonmember (Mitsubishi Electric Corporation, Amagasaki-shi, 661-8661 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.12 pp.1085-1088 2019年12月

©電子情報通信学会2019

1.は じ め に

 近年,航空機内インターネットアクセスや船舶へのブロードバンドアクセスなど,衛星を使ったブロードバンドサービスが期待されている.特にスマートフォンの普及による航空機内でインターネットへのアクセス需要の増加や海上のディジタルデバイド解消のためなど,これらに向けて衛星通信はよりブロードバンド化が進められている.本稿では,これらの背景や技術動向,標準化及び実現に向けた開発例を紹介する.

2.航空機・船舶向け衛星通信の現状

 近年,航空機内インターネットアクセスや船舶へのブロードバンドアクセスなど,衛星を使った空や海へのブロードバンドサービスが展開されている.特に,電気通信分野における国際連合の専門機関である国際電気通信連合(ITU: International Telecommunication Union)の無線通信部門(ITU-R: ITU-Radiocommunication Sector)が2015年に開催した世界無線通信会議(WRC: World Radiocommunication Conference)WRC-15において,固定衛星業務で静止軌道上の宇宙局と通信するブロードバンド衛星通信システム(ESIM: Earth Stations in Motion)が固定衛星業務(FSS: Fixed Satellite Service)帯域で運用可能となり,ブロードバンドサービスが加速されると期待されている.


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