小特集 4-3 長距離車々間通信と車速制御による渋滞解消効果

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Vol.102 No.6 (2019/6) 目次へ

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4. 車だけではない自動運転の未来

小特集4-3

長距離車々間通信と車速制御による渋滞解消効果

Traffic Jam Alleviation Using Long-range Vehicle-to-vehicle Communication and Velocity Control

森野博章

森野博章 正員:シニア会員 芝浦工業大学工学部情報通信工学科

Hiroaki MORINO, Senior Member (College of Engineering, Shibaura Institute of Technology, Tokyo, 135-8548 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.102 No.6 pp.542-544 2019年6月

©電子情報通信学会2019,©2019一般社団法人日本機械学会

1.は じ め に

 自動車の自動車速制御は,従来の定速走行装置(CC: Cruise Control),センサで検知する先行車との距離を一定に保つACC(Adaptive Cruise Control)に加え,最近では通信を用いて車両間で走行情報を交換し,より高度な車速制御を行う手法が注目されている.本稿では筆者らが行っている,従来よりも通信距離の長い車々間通信と車速制御による高速道路の自然渋滞解消支援の研究について述べる.

2.高速道路の渋滞と対策

 NEXCO東日本によれば高速道路の渋滞の約7割は交通集中によるもので,その中の約6割は上り坂あるいは,サグ部と呼ばれる下り坂に続く緩い上り坂の区間で発生している(1).上り坂では,ドライバが勾配に気付かずに加速しないと速度が徐々に低下し,後続車両が次々とブレーキを踏んで減速し,後ろに行くほどその減速が増幅して渋滞に至ることが知られている.


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