解説 ダブルディグリーによる高度国際人材育成の10年間【コラム1】スウェーデンでのダブルディグリーを経験して

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ダブルディグリーによる高度国際人材育成の10年間【コラム1】

スウェーデンでのダブルディグリーを経験して

Double Degree Program between Sweden and Japan

中村哲哉

中村哲哉 ABB Power Grids Sweden AB

Tetsuya NAKAMURA, Nonmember (ABB Power Grids Sweden AB, Ludvika, 77180 Sweden).

電子情報通信学会誌 Vol.103 No.8 pp.843-844 2020年8月

©電子情報通信学会2020


†中村氏の母校慶應義塾大学の創始者福沢諭吉は,激しい変化の明治維新直後,知識,つまり学問の重要性を説き,新時代への希望と自覚を促した.当時10人に1人が購入し,日本の明治維新を進めた著になぞり,ダブルディグリー経験の重要性を述べている.(編集委員 山中直明)


1.は じ め に

 留学を経験したことで一味違った人生・キャリアになった.いま再びスウェーデンに戻り,現地企業にてエンジニア職にありつけているのも,留学経験があったためだ.スウェーデン国内の大学で語学及び学位を習得したことも大いに役に立った(図1).ダブルディグリー(DD)の醍醐味の一つは,成果として留学先の学位という“完走賞”をもらえることだと思う.

図1 ストックホルム市庁舎での学位授与式


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