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コロナ感染症拡大により,オンライン教育の推進や大学業務のリモートワーク化に代表される大学のディジタル化は,教育研究活動の継続性を確保する上で必要不可欠である.現在,世界的な社会構造変化に対応するディジタル変革(DX)も求められており,大学においてもそれは例外ではない.香川大学は令和2年4月に「DX化技術支援室」を設置した.令和2年10月には,「DX化技術支援室」と連携し,「DX推進戦略」と「DX推進計画」の立案を目的に,「DX化推進タスクフォース」を設置した.本稿では,「DX化技術支援室」と「DX化推進タスクフォース」で立案された「DX推進戦略」,「DX推進計画」について紹介する.
平成30年に設置された香川大学創造工学部(注1)では,時代の変化を的確に捉え,社会や人々のニーズにフィットしたイノベーションを創出する人材育成を目指し,「デザイン思考」(1)能力育成に向けた様々な教育プログラムを展開している.「デザイン思考」とは,「製品に対する審美力を持ち,ユーザが潜在的に求めている価値等を追求することで得られた抽象的なアイデアから,実現可能なプランに落とし込み,全く新しい価値を生み出す思考プロセス(手順)」のことであり,DXを推進する手段としても注目されている.香川大学の提唱する「デザイン思考プロセス(図1)」では,「1.ユーザ中心に物事を考え」,「2.チームメンバやユーザとのコミュニケーションを重視」し,「3.試作→テスト→改善を繰り返す」とともに,「4.問題解決の方法は一つではなくてよい」を基本的な考え方としている.香川大学におけるDX化推進においても「デザイン思考プロセス」を採用し,「アイデア創出」から「具体化」を実現する手段として,EUC(End User Computing)(2)で注目されているMicrosoft Power Platform(注2)を導入するとともに,それらを用いた業務システムの内製に関する取組みを行っている.本稿では,「デザイン思考プロセス」における「問題定義」から「アイデア創出」の機会として実施した「業務改善アイデアソン」と,Microsoft Power Platformを用いた業務システムの内製の取組み(電子決裁システム,欠席届受付システム)についても紹介する.
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