特別小特集 5. プロアクティブなり障予測とレジリエントな復旧対応について

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特別小特集 5. プロアクティブなり障予測とレジリエントな復旧対応について Proactive and Resilient Disaster Recovery 仲 憲顕

仲 憲顕 西日本電信電話株式会社設備本部

Yoshiaki NAKA, Nonmember (Plant Headquarters, NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE WEST CORPORATION, Osaka-shi, 540-0007 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.104 No.10 pp.1048-1050 2021年10月


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1.は じ め に

 昨今,台風や集中豪雨・土砂災害などの自然災害が頻発・激甚化し通信設備への被害も拡大しており,2020年も相次ぐ台風などによって日本各地に甚大な被害をもたらした.近年の災害の激甚化に伴い,通信設備の強じん化や災害復旧プロセスの見直し等による減災対策のより一層の推進がNTT西日本においても急務となっている.また,ニューノーマル時代においては旧来のやり方にとらわれず,ICTを最大限活用しDXを推進していくことで早期復旧の実現を目指している.

2.プロアクティブなり障予測とレジリエントな復旧対応の概要

 災害復旧プロセスの見直しの一環として,当社では2019年から「プロアクティブなり障予測」と「レジリエントな復旧対応」を実施している.プロアクティブなり障予測とは,台風被害への初動を強化するため,台風が接近・上陸する前に,通信設備の故障数予測やカスタマサポート(113)への入電数予測を行うもので,故障修理の事前準備やコールセンタのオペレータ増員計画に役立てることができる.また,レジリエントな復旧対応とは,台風通過後にNTT通信ビルから顧客宅の端末までの区間を能動的に回線試験することでり障規模を把握し,早期復旧のための体制を素早く確立することと,故障受付機能の高度化(Web受付への誘導や顧客故障申告時の自動回線試験等)により,顧客からの故障申告に対する即応性の向上を図るものである(図1).


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