Vol.104 No.10 (2021/10)　目次へ

5Gから6Gへの無線通信技術の進化と展望――みんなでつくる6G――

小特集 2.

5G evolution & 6Gで目指す世界，無線技術と標準化

Prospects for 5G evolution & 6G: Wireless Technology and Standardization

岸山祥久　永田　聡　須山　聡

岸山祥久　正員：シニア会員　(株)NTTドコモネットワークイノベーション研究所

永田　聡　正員　(株)NTTドコモネットワークイノベーション研究所

須山　聡　正員：シニア会員　(株)NTTドコモネットワークイノベーション研究所

Yoshihisa KISHIYAMA, Satoshi SUYAMA, Senior Members, and Satoshi NAGATA, Member (6G Laboratories, NTT DOCOMO, INC., Yokosuka-shi, 239-8536 Japan).

電子情報通信学会誌　Vol.104 No.10 pp.1065-1068 2021年10月

©電子情報通信学会2021

1．は　じ　め　に

　既に国内外において6G及び2030年代の通信技術に関する検討の機運が高まっている．ドコモでは，2020年1月に5Gの高度化（5G evolution）と6Gで目指す世界と無線技術の展望について記載した「ドコモ6Gホワイトペーパー」を発表した⁽¹⁾．本稿では，我々が5G evolution & 6Gで目指す世界，無線技術，標準化へ向けたスケジュール展望について概説する．

2．5G evolution & 6Gで目指す世界

　図1に，5G evolutionを経て6Gで実現を目指す六つの要求条件を示す．これらは5Gの性能を更に高めた要求条件を含むとともに，5Gまでにはない新領域への挑戦も加わり，より多岐に広がるものと想定される．以下，これらについて概説する．

図1　6Gで目指す要求条件

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小特集 2. 5G evolution & 6Gで目指す世界，無線技術と標準化

1．は じ め に

2．5G evolution & 6Gで目指す世界

小特集 2.　5G evolution & 6Gで目指す世界，無線技術と標準化

1．は　じ　め　に