小特集 4. 6Gに向けた無線ネットワークの高度化

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Vol.104 No.10 (2021/10) 目次へ

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5Gから6Gへの無線通信技術の進化と展望――みんなでつくる6G――

小特集 4.

6Gに向けた無線ネットワークの高度化

Enhancement of Wireless Network towards 6G

大神正史

大神正史 日本電気株式会社第二ワイヤレスアクセスソリューション事業部

Tadashi OGAMI, Nonmember (2nd Wireless Access Solutions Division, NEC Corporation, Kawasaki-shi, 211-8666 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.104 No.10 pp.1072-1074 2021年10月

©電子情報通信学会2021

1.は じ め に

 AIやIoTの急速な発展に伴い,これらを用いて社会を変革するディジタルトランスフォーメーションが加速している.6G時代には,ニューノーマルにおけるライフスタイルやワークスタイルの多様化に対応し,誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会への進化が求められる.人や社会の更なる進化を支えるために,6G時代の無線ネットワークには,異なる要求条件を持つ多様なユースケースへ柔軟に対応することが求められる.

 現実的なコストでこれらの要求を満足するために,仮想化及びオープン化が重要であり,構築された無線インフラの設定及びリソースをユースケースに応じて柔軟に制御する高度無線ネットワーク制御技術が鍵となる.加えて,更なる大容量化への要求を実現するために,ミリ波・テラヘルツ波等の高周波数活用,Massive MIMOの高度化,AI/ML(Machine Learning)の無線通信への適用等も必要となる.

 本稿では,6G無線ネットワークを実現するための主要技術を紹介する.

2.RANの仮想化及びオープン化


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