小特集 5. 6Gに向けた無線通信技術への取組み

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Vol.104 No.10 (2021/10) 目次へ

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5Gから6Gへの無線通信技術の進化と展望――みんなでつくる6G――

小特集 5.

6Gに向けた無線通信技術への取組み

Wireless Communication Technologies toward 6G

伊達木 隆

伊達木 隆 正員 富士通株式会社モバイルPF開発統括部

Takashi DATEKI, Member (Mobile Platform Div., Fujitsu Limited, Kawasaki-shi, 211-8588 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.104 No.10 pp.1075-1078 2021年10月

©電子情報通信学会2021

1.は じ め に

 第5世代移動通信システム(5G)は,既に運用が開始され,従来の汎用的な移動通信の収容だけでなく,産業分野などへの活用の広がりが期待されている.今後更に2030年代を想定した場合,Society5.0へ社会が変化する中で移動通信にも従来にない能力が求められる.本稿では,第6世代移動通信システム(6G)に向けた無線通信技術の展望と取組みについて述べる.

2.Cyber Physical Systemと6Gへの要求

 Society5.0では,仮想(Cyber)空間と物理(Physical)空間が相互に連携し,従来にない様々な高度アプリケーションが我々の生活や行動のあらゆる場面を支えることが期待されている.このような未来像では,Physical空間とCyber空間との間で大量データがリアルタイムに流通することが重要である(図1).また,あらゆる場面で人を支えるシステムは,様々な場所や環境条件に柔軟に対応し,必要なときに必要なデータが安定して通信できるようにする必要がある.ユーザインタフェースでは,XR(用語)やホログラムなどの映像技術の進歩に期待が寄せられており,Physical空間だけでなくディジタルツイン(用語)におけるCyber空間上の仮想物体を活用したリアルな活動ができるようになる(図2,3).


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