小特集 6. 6Gに向けた主要技術目標

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Vol.104 No.10 (2021/10) 目次へ

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5Gから6Gへの無線通信技術の進化と展望――みんなでつくる6G――

小特集 6.

6Gに向けた主要技術目標

Key Technology Targets towards 6G

藤岡雅宣

藤岡雅宣 正員 エリクソン・ジャパン株式会社技術本部

Masanobu FUJIOKA, Member (Technology & Research, Ericsson Japan K.K., Tokyo, 105-0021 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.104 No.10 pp.1079-1081 2021年10月

©電子情報通信学会2021

1.6Gの要求条件

 6Gに期待される役割として,①重要社会インフラとしての高信頼通信機能の提供,②高度化し続けるアプリケーションのサポート,③ネットワーク機能を利用した持続可能社会の実現,④ロボットやAIマシン間通信などによる人間社会の自動化や単純化,などが挙げられる.

 これらを念頭に6Gユースケースの例として,①テレプレゼンスや仮想空間共有ゲームなど五感を利用した通信,②ロボット間共働やAI間連携などのインテリジェントマシン間通信,③ディジタルツインによる身体センサを利用する医療やサイバー空間での都市設計,④自然災害探知や自動サプライチェーン,などが考えられる.

 これらのユースケースから6Gの要求条件として導き出される機能・能力を図1に示す.これには,5Gの延長線上の機能・能力の進化と新しい機能や従来と次元が異なる機能・能力が含まれる(1)


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