小特集 8. オンライン座談会 6Gをみんなでつくるには何が必要か?

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Vol.104 No.10 (2021/10) 目次へ

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5Gから6Gへの無線通信技術の進化と展望──みんなでつくる6G──

小特集 8.

オンライン座談会
6Gをみんなでつくるには何が必要か?

Online Roundtable Discussion: What Is Needed for Creating 6G Together?

電子情報通信学会誌 Vol.104 No.10 pp.1084-1089 2021年10月

©電子情報通信学会2021


座談会の発言内容は参加者個人の見解によるものであり,必ずしも所属組織の公式見解を示すものではありません.

コーディネータ須山  聡((株)NTTドコモ6G-IOWN推進部 正員:シニア会員)
出 席 者五十嵐大和(総務省(7月から東北大学電気通信研究所))
大神 正史(日本電気株式会社第二ワイヤレスアクセスソリューション事業部)
大槻 知明(慶應義塾大学理工学部情報工学科 正員:フェロー)
小野沢 庸(ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社)
岸山 祥久((株)NTTドコモ6G-IOWN推進部 正員:シニア会員)
小西  聡((株)KDDI総合研究所先端技術研究所 正員:シニア会員)
伊達木 隆(富士通株式会社モバイルPF開発統括部 正員)
永田  聡((株)NTTドコモ6G-IOWN推進部 正員)
藤岡 雅宣(エリクソン・ジャパン株式会社技術本部 正員)
座談会取りまとめ岡本 英二(名古屋工業大学大学院工学研究科電気・機械工学専攻 正員:シニア会員)

(2021年2月17日 オンラインで開催)

1.6G研究開発における学会の役割

〔須山〕まず一つ目です.みんなで6Gを作るために何をすべきか,学会に対する期待などの御意見をお願いします.

〔五十嵐〕新型コロナウイルス感染症対策で医療従事者や専門家が各種メディアで国民向けの解説を行っている様子を見て感じたことであるが,情報通信についても電子情報通信学会の会員をはじめとする専門家の方々が分かりやすく国民に,インフラや未来についてこんな姿を作っていきましょうと発信していくのも有益ではないか.ほかにも,情報通信技術の核心となる理論で,実は日本人が貢献しているが余り知られてないということもあり,メディアの活用や広報の拡充を期待したい.6Gに関する一般向けの発信については,2025年大阪・関西万博の機会にBeyond 5G,いわゆる6Gのショーケースを行うことを想定している.

〔須山〕プロモーション戦略がありそう.

〔大槻〕情報発信という点で学会は非常に重要な役割を担える.その際,今のディジタル化が進んでる中ではこの対談も半年後出版でなく,迅速な形で皆さんに届くことが重要だ.ホワイトペーパーを出したり,例えば今行っている日本機械学会との連携のようなものを進めることも必要と思う.ジュニア会員で裾野を広げているが,学会は電子情報通信系の教育に対しても貢献していかなければならないので,6Gの中でもつながるように行いたい.オールボー大のワークショップ開催やニューヨーク大のセンターなど,海外では6Gの活動がacademicでもいち早く立ち上がっており,これらの動きに比べると日本はどうしても少し遅いと感じる.

〔須山〕学会でホワイトペーパーを書くことは興味深い.一方で総務省を中心とするBeyond 5Gの議論の中でも,ホワイトペーパーの話がある.産業界や学会と連携する側面はありますか.

〔五十嵐〕あると思う.産学官の推進団体である「Beyond 5G推進コンソーシアム」に白書分科会ができたところなので,是非活用してほしい.

〔須山〕連携により学会が後ろ盾になることができる.

〔大槻〕6Gに関して,日本では拠点が複数大学にわたっている.6Gに関しても日本は頑張っているのが見えるように,そのまとめ役を学会,総務省などが担ってほしい.


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