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解説
共創をベースとしたDX推進とそれを支援するクラウド/自動化技術
Co-creation-based DX Promotion Method and Cloud/ Automation Technologies Support the Method
A bstract
DX(Digital Transformation:ディジタル変革)を推進する企業が増えてきた.今は世界的なパンデミック事態となり,企業が生き残るための戦略を迅速に実行に移さなければ淘汰されてしまう状況になってしまった.他国に比べてディジタル変革が遅いと認識されていたものが,外的要因によって変革を推進せざるを得ない状況をようやく理解し始めたといえよう.本稿ではDXとそれを支える方法・技術として共創と呼ばれる新しい方法,クラウドを利用した迅速なサービス展開と自動化について解説する.
キーワード:ディジタル変革,共創,クラウド,アジャイル,自動化
DXについて定義を示した方がよいだろう.ここでは経済産業省の定義(1),(2)を示す.DXとは,「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し,データとデジタル技術を活用して,顧客や社会のニーズを基に,製品やサービス,ビジネスモデルを変革するとともに,業務そのものや,組織,プロセス,企業文化・風土を変革し,競争上の優位性を確立する」とある.以下,個々について見ていく.
工場における機器稼動を計測するIoT機器の発展,人が毎日行う行動,街における様々な情報などいわゆるビッグデータをAI技術の発展に伴って非常に広範囲にわたり細かく分析することができるようになってきた.その分析結果から最適な選択肢を求めることが自動的にできるようになってきた.このような環境の変化はビジネスに新しい可能性をもたらすようになっている.データから知見を自動的に得られる,このような環境は非常にインパクトがあり,それを積極的に自社のビジネスに活用することで変革を起こし,自社の基幹ビジネスにつなげていこうというのがDXの狙いである.
顧客や社会のニーズの変化は恐らく検索エンジンの高度化とスマートフォンの普及の効果が大きいと思われる.見渡せばスマホを片手に常に何かを見ているというのは日常の出来事で,何か欲しいものがあれば検索をし,最新情報が得たければSNSから情報を得るというのは極めて一般的になっている.顧客は,それらの情報から製品や会社の評判を判断するようになり,一方,企業側では顧客の細かいニーズにどれだけ対応できているかが極めて重要な時代になっている.
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