ニュース解説 量子暗号通信による実用的な広域通信を実証──電子カルテの伝送を量子暗号で秘匿──

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Vol.104 No.4 (2021/4) 目次へ

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量子暗号通信による実用的な広域通信を実証

――電子カルテの伝送を量子暗号で秘匿――

 日本電気株式会社(NEC),情報通信研究機構(NICT)らの研究チームは,量子暗号で秘匿した医療用電子カルテを広域ネットワークで伝送する実証実験に成功した.量子コンピュータの開発の進展により暗号解読能力が飛躍的に高まるおそれがある中,より安全な暗号を目指して,日本では内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)のプロジェクト(注1)で,技術開発と社会実証を進めている.

 量子暗号は,量子力学の原理を利用した安全な量子鍵配送(QKD)と,その暗号鍵を使ったワンタイムパッド方式の暗号化と復号により,量子コンピュータを含むあらゆる計算機で原理的に解読できない暗号通信を実現する技術である(図1).


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