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現状のインターネットベースのネットワークの限界を打破する新たなサービス基盤の創出を目指し,光を中心とした革新的技術を活用した超大容量・超低消費電力なオールフォトニクスネットワークの研究開発を進めている.本稿では,その実現に向けた技術検討内容に関し,コアネットワークに適用する1波長当りの大容量化,波長多重領域の拡張,空間多重技術について,また,アクセスネットワークに適用する長距離光アクセス技術,アクセスネットワークに対応したディジタルコヒーレント技術について紹介する.
キーワード:オールフォトニクスネットワーク,マルチバンド伝送,空間多重技術,長距離光アクセス技術,ディジタルコヒーレント技術
昨今のIoTやディジタルトランスフォーメーションの進展や,COVID-19の感染拡大に端をなして急速に広がったリモート化によって,多様性を受容できる豊かな社会を創る情報通信基盤が必要となってきている.このような背景により,図1に示すように,インターネットやモバイルサービスの発展に伴う継続的なトラヒックの増大に加えて,直近では年率50%の増加率で爆発的にトラヒックが増大している(1).一方で,インターネット技術をベースとした現状のネットワークでは,大容量のトラヒックを超低遅延で運ぶには限界があり,また,大容量化に伴い消費電力が増大することの対応も難しくなる.この限界を打破し,ICT技術を更に高度化させる新たな情報通信基盤の実現を目指すIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想が提案されている(2).IOWNは,オールフォトニクスネットワーク(APN),コグニティブファウンデーション(CF),ディジタルツインコンピューティング(DTC)の三つの要素で構成される(2).
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