特集 2-9 オールフォトニクスネットワークの実現に向けた伝送技術の進展

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Vol.104 No.5 (2021/5) 目次へ

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2.超スマート化社会を支えるICTの更なる進化 特集2-9 オールフォトニクスネットワークの実現に向けた伝送技術の進展 Evolution of Transmission Technology toward the Realization of All-photonics Network 関 剛志 河原光貴 宮村 崇 前田英樹 原 一貴 金子 慎 可児淳一

関 剛志 正員 日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所

河原光貴 正員 日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所

宮村 崇 正員:シニア会員 日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所

前田英樹 正員:シニア会員 日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所

原 一貴 正員 日本電信電話株式会社NTTアクセスサービスシステム研究所

金子 慎 正員 日本電信電話株式会社NTTアクセスサービスシステム研究所

可児淳一 正員:シニア会員 日本電信電話株式会社NTTアクセスサービスシステム研究所

Takeshi SEKI, Hiroki KAWAHARA, Members, Takashi MIYAMURA, Hideki MAEDA, Senior Members (Network Service Systems Laboratories, NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION, Musashino-shi, 180-8585 Japan), Kazutaka HARA, Shin KANEKO, Members and Jun-ichi KANI, Senior Member (Access Network Service Systems Laboratories, NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION, Yokosuka-shi, 239-0847 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.104 No.5 pp.463-470 2021年5月

©電子情報通信学会2021

abstract

 現状のインターネットベースのネットワークの限界を打破する新たなサービス基盤の創出を目指し,光を中心とした革新的技術を活用した超大容量・超低消費電力なオールフォトニクスネットワークの研究開発を進めている.本稿では,その実現に向けた技術検討内容に関し,コアネットワークに適用する1波長当りの大容量化,波長多重領域の拡張,空間多重技術について,また,アクセスネットワークに適用する長距離光アクセス技術,アクセスネットワークに対応したディジタルコヒーレント技術について紹介する.

キーワード:オールフォトニクスネットワーク,マルチバンド伝送,空間多重技術,長距離光アクセス技術,ディジタルコヒーレント技術

1.は じ め に

 昨今のIoTやディジタルトランスフォーメーションの進展や,COVID-19の感染拡大に端をなして急速に広がったリモート化によって,多様性を受容できる豊かな社会を創る情報通信基盤が必要となってきている.このような背景により,図1に示すように,インターネットやモバイルサービスの発展に伴う継続的なトラヒックの増大に加えて,直近では年率50%の増加率で爆発的にトラヒックが増大している(1).一方で,インターネット技術をベースとした現状のネットワークでは,大容量のトラヒックを超低遅延で運ぶには限界があり,また,大容量化に伴い消費電力が増大することの対応も難しくなる.この限界を打破し,ICT技術を更に高度化させる新たな情報通信基盤の実現を目指すIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想が提案されている(2).IOWNは,オールフォトニクスネットワーク(APN),コグニティブファウンデーション(CF),ディジタルツインコンピューティング(DTC)の三つの要素で構成される(2)

図1 我が国の固定系ブロードバンド契約者(*1)の総トラヒック(1)


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