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インターネット上を流れるデータ量が増加し続けている一方で,高精細映像,大量のセンシングデータ,制御情報などをリアルタイムにやり取りするユースケースの高度化に向けて,通信ネットワークに対して帯域保証や従来とは異なる遅延性能の要求がこれまでになく高まっている.これらを踏まえ,新たなアーキテクチャを志向してフォトニクス技術をベースに実現に取り組んでいる超大容量・超低遅延なオールフォトニクスネットワーク(APN)のアーキテクチャのコンセプト,APNを構成するPhotonic GatewayとPhotonic Exchangeに必要となる機能を紹介する.
キーワード:オールフォトニクスネットワーク,Photonic Gateway,AMCC,Photonic Exchange,マルチバンド光伝送,空間多重光伝送
IoT(Internet of Things)や社会・産業のディジタル化の進展に伴い,インターネット上を流れるデータ量は増加し続けている.一方で,従来の主流であったベストエフォート形とは異なるサービスユースケースが登場しており,そのサービス高度化に向けて,通信ネットワークに対する帯域保証や低遅延の要求が高まっている.例えば,新しい価値やソリューションの創出が期待されるサイバーフィジカルシステム(用語)では,実世界の大量のセンシングデータを情報処理基盤にリアルタイムに欠損なくアップロードすること,制御情報を高信頼かつ低遅延に実世界にフィードバックすることなどがトランスポート基盤に求められる.これらを踏まえ,従来からの軸である高速・大容量化だけでなく,帯域保証や従来とは異なる遅延性能を要求するトラヒックを収容し転送するために,新たなアーキテクチャを志向し,フォトニクス技術をベースとするオールフォトニクスネットワーク(APN: All Photonics Network)の実現に取り組んでいる.
本稿では,APNの光トランスポートアーキテクチャのコンセプトを紹介し,APNを構成するPhotonic Gateway(GW),Photonic Exchange(EX)という新たな光ノードに関する取組について記載する.
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