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爆発的に普及が進んだインターネットから未来の社会基盤として更なる発展を続ける情報通信ネットワークを支えるオペレーション技術について,これまでの歩みと様々な技術的イノベーションによる進化の方向性,現在研究が進められている技術について解説する.
キーワード:オペレーション,ネットワークマネジメント,オーケストレーション,インテリジェンス
情報通信ネットワークは,爆発的に普及が進んだインターネットをベースに,最近では5Gのモバイル網が登場するなど,今なお多くの技術の進展とともに拡大を続けている.これまでの通信キャリヤ(ネットワークオペレータ)は,自社が提供する通信ネットワークを構成するインフラストラクチャを主な対象としてオペレーション技術を確立してきた.今後の情報通信ネットワークは単なる通信インフラとしてだけではなく社会基盤としてあらゆる領域に広がり続けることから,その基盤を支えるオペレーション技術も,従来のネットワークオペレーションにとどまらない様々な領域に展開すべく進化していくこととなるだろう.
本稿では,この展望を踏まえ,新しい領域に広がるオペレーション技術とその進化の方向性について述べる.
2.では通信キャリヤを取り巻くネットワークなどの外部環境変化について述べる.
ネットワークオペレーションの分野ではこれまで,固定電話からインターネット,モバイルへと,ユーザのネットワーク利用形態の変化に合わせた技術開発が進められてきた.電話や専用サービスに特化した均一なサービスを前提とするネットワーク設計,品質管理,トラヒック制御を行ってきたオペレーションから,固定網からのインターネット利用,モバイルからのインターネット利用へとユーザのネットワーク利用形態が広がっていく中で,単一ネットワークの運用からアクセス網,中継ネットワーク,モバイルネットワーク,ISPやデータセンターとの相互接続へとオペレーション対象も広がりを見せ,その管理運用を行うオペレーション技術開発が進んだ.
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