EiC ポスターセッションの改善への取組──システム共同開発によるコミュニケーションの向上──

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Vol.104 No.6 (2021/6) 目次へ

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「先進的取組」報告

EiC

ポスターセッションの改善への取組

――システム共同開発によるコミュニケーションの向上――

副 会 長 山中直明
総務理事 大橋弘美

1.は じ め に

 COVID-19の流行に伴い,研究会の活動にもネガティブなインパクトを与えている.単に参加人数のみではなく,オンラインでの開催のため特に質疑やディスカッションといったコミュニケーションの欠如が大きな原因である.そこで(株)ブイキューブのシステム「EventIn」を研究会用にカスタマイズし,早期の適用を狙い,支部CoEシンポジウムや学生ワークショップ等のポスターセッションとして利用し,コミュニケーションの向上を図った.本稿では,EventInの機能と電子情報通信学会での利用の戦略について述べる.

2.バーチャルポスターセッション

 講演とポスター等を伴う研究会をバーチャルに設計した.研究会はプレナリーセッション等の一般講演と多人数で並列に実施するポスターセッションをシームレスに開催する必要がある.プレナリーはいわゆるウェビナーのように,一人が多くの聴講者に向かって行うものである.一方ポスターセッションは,少人数に対して同時並列に説明,QA,討論を行う.この場合は(1)他のブースとのアイソレーションが必要である(うるさいのは望ましくない),(2)ブース間の移動はスムーズに行いたい,(3)ブースで何が行われているか簡単に認識したい,という要求がある.そこで本会では,2020年度から(株)ブイキューブと共同で,この研究会のコミュニケーション向上を目指し,EventInによるバーチャル研究会システムにトライアルした.EventInによる研究会システムの全体構成を図1に示す.


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