ニュース解説 非冷却形スピンボロメータ──サブギガヘルツ帯における世界最高のダイオード感度──

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Vol.104 No.6 (2021/6) 目次へ

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◆今月のニュース解説

非冷却形スピンボロメータ

――サブギガヘルツ帯における世界最高のダイオード感度――

Uncooled Spin Bolometer: The World’s Best Diode Sensitivity in a Sub-GHz Frequency Region

非冷却形スピンボロメータ

――サブギガヘルツ帯における世界最高のダイオード感度――

 大阪大学大学院基礎工学研究科の研究グループは,TDK株式会社と共同で,ナノスケールの磁性体中の熱を利用して,サブギガヘルツ帯における世界最高のダイオード感度を実現した.

 ボロメータとは,赤外線周波数帯の電磁波を熱に変えて,その熱によって発生した直流電圧で電磁波を検出する素子である.この素子の性能指数としてダイオード感度が知られており,ダイオード感度(V/W)=出力直流電圧(V)/入力電磁波のパワー(W)で表される.非冷却形ボロメータのダイオード感度は約106V/W以上の高い感度が知られているが,サブギガヘルツ帯(比較的遠距離の通信で使われる周波数帯)では使われてこなかった(図1).


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