解説 規格調査会における標準化活動とアカデミアへの普及活動

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Vol.104 No.7 (2021/7) 目次へ

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ICT標準化解説シリーズ

 解説 

規格調査会における標準化活動とアカデミアへの普及活動

Standardization Activities and Promotion Activities to Academia by the Standards Committee

飯田大輔 荒木則幸

飯田大輔 正員 日本電信電話株式会社NTTアクセスサービスシステム研究所

荒木則幸 正員 日本電信電話株式会社NTTアクセスサービスシステム研究所

Daisuke IIDA, Member (NTT Access Service Systems Laboratories, NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION, Tsukuba-shi, 305-0805 Japan) and Noriyuki ARAKI, Member (NTT Access Service Systems Laboratories, NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION, Tokyo, 100-8116 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.104 No.7 pp.745-748 2021年7月

©電子情報通信学会2021

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 電子情報通信学会の規格調査会では,五つの専門委員会が国際電気標準会議(IEC)の国際規格の審議を,標準化教育検討委員会がアカデミアへの標準化普及活動を行っている.ここでは規格調査会の検討体制と大学等に向けた標準化普及活動について紹介する.

キーワード:国際標準化,国際電気標準会議,IEC,標準化活動

1.は じ め に

 電子技術や情報通信技術,及びそれらの関連製品は,非常に幅広い産業で活用されている.また,5G, 6Gなどの新しい無線方式の策定や,IoT・スマートシティなどの社会への新しい技術活用のニーズなどを背景に,現在もなお,非常に精力的に新技術・製品の提案がなされている.このような非常に多様化した電子・通信関連技術の進展に伴い,これらの相互接続性や品質の保証は,今後更に重要になると考えられる.そして,製品やシステムの相互接続性や品質の保証のため,国際標準が議論,制定されている.電子・通信技術に関しては,特にITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合電気通信標準化部門),IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議),IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:アイトリプルイー)などで活発に議論されている.この中で,電子情報通信学会では,規格調査会を組織し,IECでの国際標準化活動を実施している.本稿では,規格調査会におけるIEC関連の標準化活動について概説する.

2.規格調査会の検討体制


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