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奈良県にある私立西大和学園中学校・高等学校(図1)は,「次代を担う高い理想と豊かな人間性をもった生徒の育成」を目標として,1986年に開校した男女共学の中高一貫校です.進学校として知られ,2020年度は東京大学に53名,京都大学に52名の合格者を出しましたが,受験勉強のみに偏った教育をするのではなく,科学的洞察力,国際性,利他の精神といった,リーダーとして不可欠な資質を育むことを目指し,ユニークな教育を実践しています.例えば,ネイティブの教員が音楽や体育の授業を英語で行う「イマージョン授業」や,世界を舞台に活躍するグローバルビジネスリーダー育成を目的とした「アクションイノベーションプログラム(AIP)」など,他の学校にはないプログラムを数多く積極的に取り入れています.文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業も,制度が始まった初年度である2002年度から指定校となり,研究を続けています.指定から19年がたった今,西大和学園のSSH活動ではどのようなことをしているのか,紹介します.
SSHは5年ごとに指定を受け,その都度新しくテーマを決めて計画を立てます.西大和学園SSHの現在のテーマに基づいたプランは,図2のようになります.
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