特集 7. シリコンフォトニクス技術を用いた5Gネットワーク向け超小形光トランシーバ

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Vol.105 No.11 (2022/11) 目次へ

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シリコンフォトニクスを用いた光通信素子の研究開発最新動向

特集

     7.

シリコンフォトニクス技術を用いた5Gネットワーク向け超小形光トランシーバ

Ultra-compact Optical Transceivers for 5G Mobile Network Utilizing Silicon Photonics Technology

八重樫浩樹

区切り

八重樫浩樹 沖電気工業株式会社イノベーション推進センター

Hiroki YAEGASHI, Nonmember (Innovation Promotion Center, Oki Electric Industry Co., Ltd., Warabi-shi, 335-8510 Japan).

電子情報通信学会誌 Vol.105 No.11 pp.1327-1332 2022年11月

©電子情報通信学会2022

abstract

 5Gネットワークの構築には,スモールセルと呼ばれる小さなエリアごとに基地局を設置する必要があり,設置数は4Gの基地局に比較して約100倍に上ることが想定される.5Gの利用拡大に向けては,設置場所を選ばない小形のスモールセル基地局が必要であり,そこに内蔵できる手のひらサイズの超小形光トランシーバの開発が待望される.シリコンフォトニクス技術を用いた5Gネットワーク向け超小形光トランシーバの開発について紹介する.

キーワード:シリコンフォトニクス,光トランシーバ,光波長フィルタ,フォトダイオード

1.は じ め に

 第5世代移動通信(5G)はIoT(Internet of things)社会を支えるアクセスネットワークとして期待されているが,現状の5Gはまだほとんどが第4世代移動通信(4G)設備上で提供されており,フルスペックの5Gは限られた場所でスポット的に提供されているのみにとどまっている.今後ポスト5Gとも呼ばれる本格的な5Gサービスの提供に向けては,図1に示すように,スモールセルと呼ばれる小さなエリアごとに基地局を面的に設置する必要があり,基地局の設置数は4Gネットワークの約100倍に上ることが想定される.そのために基地局装置には設置場所を選ばない小形化が求められる.

図1 5Gにおける基地局の高密度化  ポスト5Gとも呼ばれる本格的な5Gサービスの提供に向けては,スモールセルと呼ばれる小さなエリアごとに基地局を面的に設置する必要があり,基地局には小形化が求められる.


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