電子情報通信学会 - IEICE会誌 試し読みサイト
© Copyright IEICE. All rights reserved.
|
Matrix Produce Class-E Story[Ⅰ]: Harmonic Balance
E級は理論効率100%の電力増幅方式である.これを生かして放送・通信・ワイヤレス電力伝送など高周波分野への実装が望まれる.しかしながらE級は今さほど普及していない.その理由の一つとして動作原理が若手エンジニアに理解されにくいことが挙げられる.トランジスタを方形波スイッチとして飽和動作させるにもかかわらず,滑らかなアナログ正弦波を出力するという巧妙性が非線形的で分かりにくい.そこで本稿では,思い切った視点シフトにより,行列とベクトルでE級動作の解明を試みる.大振幅動作を線形代数で探る?なんと無謀な目論見か…と思いきや,実は極めて明快かつエレガントな物語である.
E級増幅の役割は入力された方形波信号に同期した高電力正弦波を出力することである.基本的回路構成を図1に示す(注1).エミッタ接地トランジスタとから成る部分が主回路である.チョークコイルを通じてコレクタに直流を供給する.簡単のためのインダクタンス値は無限大とする.
続きを読みたい方は、以下のリンクより電子情報通信学会の学会誌の購読もしくは学会に入会登録することで読めるようになります。 また、会員になると豊富な豪華特典が付いてきます。
電子情報通信学会 - IEICE会誌はモバイルでお読みいただけます。
電子情報通信学会 - IEICE会誌アプリをダウンロード