学生/教養のページ フローベースプログラミング環境Node-REDとその産業応用

電子情報通信学会 - IEICE会誌 試し読みサイト
Vol.105 No.7 (2022/7) 目次へ

前の記事へ次の記事へ


画像鉛筆

画像学帽学生/教養のページ
フローベースプログラミング環境Node-REDとその産業応用

Flow-base Programming Environment “Node-RED” and Its Industrial Applications

東村邦彦

東村邦彦 正員 (株)日立製作所研究開発グループ

Kunihiko TOUMURA, Member (Research and Development Group, Hitachi, Ltd., Kokubunji-shi, 185-8601 Japan),

電子情報通信学会誌 Vol.105 No.7 pp.614-616 2022年7月

©電子情報通信学会2022

1.は じ め に

 近年,各種ソフトウェアの開発を容易化するローコード開発という手法が広まっている.従来の開発ではテキストベースのプログラミング言語でソースコードを記述する必要があるため,ITに詳しくないエンドユーザが気軽にソフトウェアを開発することは困難であった.これに対し,ローコード開発では,少量のコードや設定のみでプログラムすることが可能となる.また,記述するコード自体がテキストベースのものからグラフィカルなものになるなど,開発者の裾野を広げるものとなっている.ローコードの開発手法を採用できれば,エンドユーザが自らソフトウェアを開発することが可能となり,開発後も新たに必要となった機能を追加していくことも容易となる.

 IoT(Internet of Things)の分野で,広く使われているローコードでのプログラミング環境の一つに,Node-RED(1)(注1)がある.Node-REDは,Webブラウザ上でグラフィカルな「ノード」を互いに接続していくことでソフトウェアを開発していく.Node-REDはRaspberry Pi(注2) OSやその他の各種OSディストリビューションに標準でインストールされていることも多く,プロトタイプ開発から本番環境まで広く使われている.本稿では,Node-REDの紹介と,産業分野への応用例に関して解説する.

2.プログラミング環境Node-RED


続きを読みたい方は、以下のリンクより電子情報通信学会の学会誌の購読もしくは学会に入会登録することで読めるようになります。 また、会員になると豊富な豪華特典が付いてきます。


続きを読む(PDF)   バックナンバーを購入する    入会登録

  

電子情報通信学会 - IEICE会誌はモバイルでお読みいただけます。

電子情報通信学会誌 会誌アプリのお知らせ

電子情報通信学会 - IEICE会誌アプリをダウンロード

  Google Play で手に入れよう

本サイトでは会誌記事の一部を試し読み用として提供しています。