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Flow-base Programming Environment “Node-RED” and Its Industrial Applications
近年,各種ソフトウェアの開発を容易化するローコード開発という手法が広まっている.従来の開発ではテキストベースのプログラミング言語でソースコードを記述する必要があるため,ITに詳しくないエンドユーザが気軽にソフトウェアを開発することは困難であった.これに対し,ローコード開発では,少量のコードや設定のみでプログラムすることが可能となる.また,記述するコード自体がテキストベースのものからグラフィカルなものになるなど,開発者の裾野を広げるものとなっている.ローコードの開発手法を採用できれば,エンドユーザが自らソフトウェアを開発することが可能となり,開発後も新たに必要となった機能を追加していくことも容易となる.
IoT(Internet of Things)の分野で,広く使われているローコードでのプログラミング環境の一つに,Node-RED(1)(注1)がある.Node-REDは,Webブラウザ上でグラフィカルな「ノード」を互いに接続していくことでソフトウェアを開発していく.Node-REDはRaspberry Pi(注2) OSやその他の各種OSディストリビューションに標準でインストールされていることも多く,プロトタイプ開発から本番環境まで広く使われている.本稿では,Node-REDの紹介と,産業分野への応用例に関して解説する.
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