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5G/Beyond 5Gを実現する技術――フロントエンドデバイスから仮想化まで――
【基地局・コアネットワーク】
小特集 7.
無線ネットワークのオープン化とインテリジェント化
Open and Intelligent RAN
Abstract
5G時代のネットワークでは,従来に比べて多岐にわたるサービスを提供していくことが期待されている.期待に応えていくためには,サービスの要求条件に応じたネットワークを迅速に構築し,複雑化したネットワークを適切に運用する必要がある.このような要件を実現していく上で鍵となるのが,ネットワークのオープン化である.本稿では,「インタフェースのオープン化」,「RANの仮想化」,「RANのインテリジェント化」という三つのオープン化について,標準化を担うO-RAN ALLIANCEの現況,NTTドコモの取組みについて解説する.
キーワード:O-RAN ALLIANCE,オープン化,vRAN,RIC
5G(第5世代移動通信)時代のネットワークでは,高速・大容量だけでなく,超低遅延,高信頼,多数接続など,様々な形の要求条件を含むサービスを提供していくことが期待されている.また,他の産業との連携による新たな産業の創出や地方創生,人手不足など社会的課題の解決への期待も高まっている.これらの期待に応えるためには,様々な最新技術を呼び込み,結合あるいは融合させることが可能なネットワークのオープン化を実現し,新たな価値を生み出すことが重要となる.
RAN(Radio Access Network)の領域においては,世界の通信事業者を中心に,ネットワークのオープン化を進める業界団体「O-RAN ALLIANCE」にて,主に以下の三つの要素について,標準仕様の作成が進められている(図1).
①インタフェースのオープン化
②RANの仮想化
③RANのインテリジェント化
本稿では,これらに関する標準化状況及びNTTドコモとしての取組みについて説明する.
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