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◆今月のニュース解説
①透過電子顕微鏡を使って同位体を原子レベルで見分けることに成功
Identification of Isotopes at Atomic Scale Using Transmission Electron Microscopy
②磁気インピーダンス素子による高感度・低消費電力な磁気センサを開発
――入力換算雑音10pT/,信号帯域幅33kHz,2.6mWの消費電力を達成――
A Low-power Magnetoimpedance-based Magnetometer with High Sensitivity: Achieving 10pT/ Input-referred Noise and 33kHz Bandwidth with a Power Consumption of 2.6mW
産業技術総合研究所と大阪大学の研究グループは日本電子株式会社と共同で約3Åの空間分解能で同位体を検出する電子顕微鏡用電子分光技術を開発した.本技術は,既存の同位体検出技術の空間分解能を1~2桁以上向上させるものであり,材料科学や生物学の基礎研究のほか,創薬研究など同位体分析を用いる幅広い分野での貢献が期待される.
同位体分析技術は生体・化学反応の追跡,環境調査,鉱物の年代判定など幅広い分野で利用されている.しかしながら既存の検出技術の空間分解能は最も高いものでも数十~数百nm程度であり,例えば単原子や単分子の同位体標識の追跡といったサブナノスケールでの応用は未開拓であった.
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