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ドローン活用の今
小特集 5.
ドローンライトショーの歴史と展望
History and Prospects of Drone Light Show
Abstract
近年,遠隔操作や自動操縦の技術が発展しドローンの集団飛行について注目が集まっている.そこで本書は成長中のドローンライトショー業界を解説することを目的とし,そのためにショーに関する世界の歴史,日本の歴史をひも解いた.その結果,日本におけるショーの価値はこれから高まってくることがうかがえた.これはドローンライトショーが今後の広告業界,地方創生を盛り上げていく上で重要な要素であると言えるだろう.
キーワード:ドローン,ドローンライトショー,QRコード
近年,注目を集めているのが,遠隔操作や自動飛行が可能な無人航空機であるドローンを用いた空中映像表示技術いわゆるドローンライトショー(drone light show)である.これは飛行して移動可能なドローンを用いて,三次元空間の中の任意の場所に実際にディスプレイやスクリーンを配置し,映像を表示する技術である.
その中でも,幾つかの企業からドローンを用いた空中映像表示によるショービジネスや広告ビジネスが発表されている.例えば,Intel Corporation(Intel社)ではShooting Star8という高輝度なLED(Light Emitting Diode)を搭載した小形のドローンを大量に飛行させ,各ドローンをボクセルとして用いることで,空間に三次元映像を表示する技術を発表している.この方法はドローンの機動性を生かし,空間中の非常に広大な範囲にダイナミックな映像を描くことを可能にする(1).同技術は東京オリンピックの開会式でも用いられ1,824機ものドローンを飛行させ,空中に五輪のマークをはじめとした様々な巨大な映像を映し出して大きな話題となった.
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